迫る大学共通テスト、感染予防徹底 受験生「いつも通りに」

 
最後の追い込みの勉強に励む高橋さん。「気にし過ぎず、今まで通りの感染対策を徹底したい」と話す=福島市・尚志学園福島高等予備校福島校

 本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入学共通テスト(15、16日)が目前に迫る中、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」による感染が全国で急速に拡大し、受験生の間で緊張感が高まっている。「心配はあるが、いつも通りの力を出せるようにしたい」。県内の受験生は感染対策を徹底し、平常心で試験に臨む決意を口にした。

 福島市の尚志学園福島高等予備校福島校。高橋萌々香(ももか)さん(17)=福島市、尚志高単位制・通信制課程=は半透明の仕切り越しに講師の指導を受けながら、最後の追い込みの勉強に励んでいた。「自分が感染したらどうしようという心配はあるが、気にし過ぎるとつらくなる。今まで通り感染予防をしっかりして試験に臨みたい」と共通テストへの意気込みを語った。

 高橋さんは家に帰ったらすぐ手を洗い、着替えを終えたらもう一度手を洗っている。「外から持ち込んだものは消毒するようにしています」。参考書も丁寧にアルコールで拭いている。同じ予備校に通う別の女子生徒(18)は「感染しないよう、余計な外出をしないように心掛けている」と明かした。

 同予備校の伊藤哲教頭(55)は「生徒たちは試験を前にただでさえ不安を抱えている。何とか平常心を失わずに受験の日を迎えてほしい」と願った。

 高校も感染状況を注視している。「ほとんどの生徒はワクチンを2回接種している。昨年よりは安心感が大きい」。福島高の進路指導の教員はそう話すが、今後の感染状況も見極めながら、対応を検討していく考えだ。大学入学共通テスト後間もなく私大の入試が本格化する。前年度は首都圏などに受験に行った生徒は最大1週間自宅で健康観察をしてもらったり、下級生となるべく接触しないようにしてもらったりするなどの対策を講じた。

 大学入学共通テストは、県内では福島大と福島医大、会津大、日大工学部、郡山女子大、医療創生大、原町高の7会場で行われ、前年より213人少ない6242人が志願している。一方、全国では、高校などを卒業見込みの現役生のうち、共通テストに出願した割合は45.1%で、前身の大学入試センター試験を通じ過去最高となった。昨年1月に初実施されたテストが2回目となって対応しやすくなった安心感に加え、感染対策として共通テストのみで判定する方式を導入した私大が増えたことが背景にあるとみられている。