格納容器の内部調査延期 福島第1原発1号機、機材トラブルで

 

 東京電力は12日、福島第1原発1号機で同日の開始を予定していた、水中ロボットを使った原子炉格納容器の内部調査を、機材トラブルのため延期したと発表した。トラブルの原因は不明で、東電は再開時期について「見通しは立っていない」としている。

 東電によると、容器内に投入するロボットの一部の装置に電源を入れた際、遠隔操作用のモニターにロボット周辺の放射線量が正しく表示されなかったり、一部カメラの撮影画面の時刻表示が停止したりした。ロボットにつながるケーブルを巻き取る装置の電源を入れると、不具合が発生するという。

 東電は、線量が正しく表示されないとロボットが浴びる線量の正確な評価ができず、さらなるトラブルにつながる可能性があるとして、12日午後に作業中断を決定した。東電はこの日、ロボットを容器内に挿入し、後続のロボットの進行を補助する「ガイドリング」と呼ばれる輪を設置する予定だった。格納容器のそばまでロボットを運び込んでいたが、トラブルのため挿入は見送った。東電によると昨年12月17日に実施したロボットの最終動作確認では不具合は確認されなかった。東電は今後、不具合について原因の特定を進める。

 調査は、溶融核燃料(デブリ)を含んでいるとみられる堆積物の性質などを調べ、デブリの取り出し方法などを検討するのが目的で、重要な工程となっている。東電は「対策を講じ次第、安全を最優先に調査を再開する」としている。