福島県内冬レジャー注視 新型コロナ「オミクロン」全国急拡大

 
多くのスキーヤーらでにぎわった昨年末の県内スキー場。オミクロン株の感染急拡大で、客足への影響が懸念されている

 冬のレジャー、観光シーズンが最盛期を迎える中、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染が全国で急拡大し、影響が懸念されている。今シーズンはまとまった積雪や冬らしい寒さが続く絶好のコンディションで、客入りを期待していた県内の関係者は県内外の感染状況を注視している。

 「これ以上(オミクロン株の)感染が拡大しないことを祈るしかない」。南会津町のスキー場関係者は切実な思いを口にする。今シーズンは十分な降雪があり、順調に営業を開始した同町の各スキー場だったが、ここにきて新型コロナの再拡大による、客足への影響が懸念されている。

 会津高原南郷スキー場では12日までの来場者が約8100人と、好調な滑り出し。来週からは埼玉県の中学生を受け入れスキー教室を開催予定だが、感染状況によっては中止になる可能性もある。支配人の星秀則さん(60)は「今はオミクロン株の収束を願うことしかできない」と語る。

 首都圏からの来場が多い同町の会津高原だいくらスキー場。昨シーズンは首都圏でまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発令されると客足は遠のいたという。現在のところ、感染症対策を徹底しながら通常通り営業を進めている。支配人の星清朗さん(57)は「首都圏の対応で事態は一変する。国や自治体などの動きを確認していく」と話した。

 ワカサギ釣りのスポットとして人気のある北塩原村の桧原湖と小野川湖。今月末になると氷が張り始め、穴釣りシーズンが到来する。年末年始は悪天候だったこともあり、本格的なシーズンでの客入りが期待されている。テントを張って個人で楽しむ利用者には影響はなさそうだが、「このまま感染者が増え続けていけば、団体客のキャンセルが出てくるかもしれない」。桧原湖沿いの「第一ゴールドハウス目黒」社長で桧原漁協組合長の目黒善一さん(64)は不安を口にする。最近のワカサギ釣りの屋形船には個室タイプも多くなっており、県内の感染者が増えるにつれて「個室に関する問い合わせが多くなった」という。

 旅館予約鈍く

 会津若松市の東山、芦ノ牧の両温泉観光協会によると、宿泊費の一部を補助する「県民割プラス」の開始以降、各施設の利用客は大きく増えていた。しかし、県内外でオミクロン株による感染が広がり始めたことで、最近は予約が伸びなくなっているという。

 東山温泉観光協会の斎藤純一会長は「感染拡大が続いている中では、国の『Go To トラベル』の再開も期待できない。県民割プラスの終了とオミクロン株の感染拡大が重なれば、客が大きく減るのではないかと心配だ」と話した。