只見線彩るハナモモ カレンダー表紙に、柳津の夫婦17年間手入れ

 
高野局長(後列右)から感謝の手紙と、星さん(同左)から写真を受けた倉本賢一さん、クニ子さん夫妻

 柳津町柳津に暮らす「おしどり夫婦」が、自宅近くを通るJR只見線の乗客へのおもてなしとして17年前に植えたハナモモの手入れを続けてきた。ハナモモが咲き誇る横を走る列車を捉えた写真が今年のカレンダーの表紙に採用され、夫妻は「少しでも和みを送ることができたらとの思いが報われた」と喜びを表した。

 倉本賢一さん(84)、クニ子さん(86)夫妻は2004(平成16)年、割り箸くらいのハナモモの苗木を植えた。周辺には春から秋にかけて多彩な花を植栽し、沿線を彩ってきた。「どんなふうに見えるのか、2人で列車に乗ったこともある」とクニ子さん。賢一さんは「開花の時期になると、撮影に来ていた人がいた」と振り返った。

 奥会津郷土写真家の星賢孝さんが「見事なハナモモだった」と、昨年4月に倉本さん宅の敷地に入る許可を得て撮影した一こまが奥会津只見線歳時記カレンダーの表紙になった。星さんから倉本さん夫妻の取り組みを聞いた高野武彦県会津地方振興局長は感激のあまり、感謝の手紙をつづった。

 高野局長と星さんは昨年12月22日、倉本さん宅を訪れ、賢一さんとクニ子さんに手紙のほか、カレンダーに掲載された星さんが撮影した写真を手渡した。今秋には只見線の全線再開が予定される。

 高野局長は「桃の木が乗客をはじめ、多くの人たちに癒やしを与え続けていくはず」と感謝の言葉を送った。