二本松市歴史資料館1月末で閉館、今春開館の歴史観光施設に移管

 
歴史資料などの展示を通して企画展を振り返られる会場

 二本松歴史資料館は30日、閉館する。4月9日に同市の霞ケ城公園前にオープンする市歴史観光施設に収蔵品や機能を移し、43年余りにわたって同市の歴史を紹介してきた役割に幕を下ろす。

 1978(昭和53)年に開館した。市内の各遺跡から発掘された遺物をはじめ、二本松藩や藩主丹羽家、戊辰戦争などの歴史資料、同市出身の彫刻家橋本高昇(1895~1985年)らの美術品などを収蔵。常設展などを通して、同市の大きな魅力の歴史や芸術文化を発信してきた。企画展を61回開催し、約8万8千人が観覧するなど約19万人が来館した。4月に開館する市歴史観光施設は、1階に歴史館を整備する。歴史や民俗文化に関する資料は同館に移管し、常設展や企画展などで展示する予定。

 橋本高昇の彫刻作品見納めに 最後の企画展、歩み振り返る 

 30日に閉館となる二本松歴史資料館では7日、最後の企画展「歴史資料館企画展のあゆみ」が始まった。閉館の30日まで。

 61回にわたって開かれた企画展のポスターや図録、記録写真などを展示。「福島の郷土玩具展」で展示した黒塚人形や「明治の飛脚~小浜郵便局資料展」での集配用品、「根本愚洲・大原文林展」の絵画など関連資料も紹介して同館43年の歴史を振り返っている。また、鹿の彫刻を得意とした同市出身の彫刻家橋本高昇の木彫「仔連れの鹿」などの美術品は、新設の市歴史観光施設に移管されず、当面展示予定もないため見納めとなる。

 開場式では、児童代表の東海林瑛翔君、門馬心優さん(二本松南小6年)が郷土学習の感想を述べながら「古里を知るために(歴史資料館を)見学し、学びたい」と発表した。三保恵一市長らがテープカットした。入場無料。問い合わせは市文化課(電話0243・55・5154)へ。

220113tiiki06.jpg※しばらくは見納めとなる橋本らの美術品