バスケ「渉塾」...中学生に情熱指導、元福島ボンズ・猪狩選手開講

 
中学生と1対1で対戦する猪狩選手(左)

 バスケットボールの福島ファイヤーボンズに2019年6月まで所属し、現在米国バスケットボール独立リーグ(ABA)のシカゴフューリーでプレーする猪狩渉選手(25)=いわき市出身=は、中学生らを対象にしたバスケットボール教室を開講した。「プロの選手になるきっかけをくれた子どもたちのバスケ人生に寄り添いたい」と情熱を注ぐ覚悟だ。

 猪狩選手はかつて、バスケと勉学に励む若者を支援する「スラムダンク奨学金」で米国に留学した。帰国後に挑戦したボンズのトライアウト会場で応援してくれた本県の子どもたちの姿を思い出し「子どもたちが福島でプロになる価値をくれた。培った経験や技術、知識を伝えたい」と"渉塾"の開催を決めた。

 初回の教室は昨年12月30日、郡山市のFSG高等部で行われ、県内外の中学1~3年生7人が参加。オフェンスとディフェンスが互いに攻守を競う「1対1」を中心に練習した。猪狩選手は「バスケは個人の打開力が重要。プロのレベルを肌で感じながら試行錯誤してほしい」として、子どもたちとの体当たりでプロの技術を伝授した。

 猪狩選手がボンズに所属していた時に会場で応援していたという神奈川県の大野南中3年、佐々木脩人さん(15)=須賀川市出身=は「3年ぶりに再会し、憧れの選手とプレーできて本当にうれしい。少しでも近づけるように努力したい」と意気込んだ。

 塾は今後も定期的に開催される見込みで、今月末までに開設する公式ホームページで参加者を募集する予定。猪狩選手は「バスケが好きで上手になりたいと、僕と同じ思いを持った子どもたちのために取り組みを継続したい」と語った。