個別試験のみ、福島県内大学「困惑」 共通テスト15、16日実施

 

 大学入学共通テストが15、16日の2日間、全国の677会場で実施される。県内では福島大、福島医大、会津大、日大工学部、郡山女子大、医療創生大、原町高の7会場で行われ、前年度より213人少ない6242人が志願している。男子3091人、女子3151人。

 新型コロナウイルスの影響で大学入学共通テストを受けられなくなった受験生について、国公立大の2次試験などの個別試験のみで合否判定を行うとする救済策を巡り、県内の大学から困惑の声が上がっている。国公立大の多くは共通テストと個別試験の結果を合わせて合否を判定しており、大学の担当者は公平性確保の難しさを指摘している。

 文部科学省は11日、救済策について全国の大学に要請すると発表した。福島大入試課の伊藤敬義課長は「共通テストへの準備が進んでいる中での要請に戸惑っている」と頭を悩ませる。同大の学類の一般選抜の個別試験は、出題する科目が1、2科目と少ないケースが多く「個別試験のみで合否を出すのは難しい」という。今後の対応には「公平性が保てる方法を検討していく」と述べるにとどめた。

 福島医大教育研修支援課の後藤雅樹課長も「すぐに結論が出せる話ではない」と対応に苦慮する。
 同大の医学部と保健科学部は一般選抜を2段階に分けて行う。入学志願者が一定数を超えた場合に、共通テストの成績により合格者を決める第1段階選抜を行う。仮に個別試験で合否を決めるとすると、第1段階選抜を受けた受験生が不利になるケースが出てくる可能性がある。今後の対応について後藤課長は「新たな問題作成への対応ができるのかなども含めて検討している」とした。

 東北線で臨時列車5本運行

 JR東日本は大学入学共通テストが実施される15、16の両日、東北線(福島―松川間)で臨時列車を運行する。

 2日間で上下線5本増やす。福島―松川間上り線は15、16の両日に1本、金谷川―福島間下り線は15日に1本、16日に2本増やす。