福島・飯坂温泉の魅力...レコードに ヒップホップ・DEFROCK

 
初めて制作したレコードを手にトラのポーズを見せる(右から)酒井さん、MCターキン、DJオノしん

 福島市の飯坂温泉をアピールしようと活動する3人組のヒップホップグループ「DEFROCK(デフロック)」の初レコードが完成した。CDは過去に6枚出しているが「ヒップホップはやはりレコード」とこだわりを貫きインターネットで資金を募るクラウドファンディングで制作費を募った。

 「これまでは東北が活動の中心だったが、今年は関東や関西にも進出する」。一つの目標を達成した3人は全国進出と飯坂温泉のさらなる発信を誓い、飛躍の年にしようと燃えている。

 「一人でも多く、飯坂温泉に遊びに来てほしい。その思いで活動しています」。本業は同市飯坂町の果樹農家で、グループでボーカルを担うMCターキン(本名安斎忠幸)は、メンバーの気持ちを代弁する。

 DEFROCKは、MCターキンと、いずれも同市在住のDJオノしん(本名小野慎太郎)、ドラムの酒井法子さんの3人組。酒井さんはロックミュージシャン矢沢永吉さんのミュージックビデオに出演したり、ペドロ&カプリシャスのバックバンドを務めたりするなど都内で活躍していたが、父親の病気を機に古里に戻った。

 DEFROCKの曲を作っているMCターキンによると、ヒップホップには地元を愛し、古里を大事にする文化があるという。DEFROCKがこれまでに発表した曲の中には旧堀切邸、パルセいいざか、円盤餃子(ギョーザ)、佐藤B作など飯坂温泉の誇りと「坂が多い」「一(方)通(行)多い」など自虐的な言葉がちりばめられている。

 「ぼんやりとしたイメージより、ピンポイントで『知ってる』『そこ行った』と刺さる、マニアックな言葉を使うようにしている」(MCターキン)という。

 ライブ会場で販売

 完成したレコードは、飯坂温泉のお湯の熱さを曲にした「HOT HOTTER HOTTEST」、飯坂ホテルジュラクをモチーフにした「JURAKU603」、「談妃留(だんひる)」の3曲。「聴くために音楽プレーヤーを購入した」「やはり大きいジャケットがいい。飾っている」などの声が寄せられているという。今年からはライブ会場で限定販売していくという。

 獣害よけ農業資材のトラのビニール風船をライブで使ったり、トラダンスを取り入れたりしており、トラがトレードマークにもなっている。「とら年の今年はDEFROCKの年。DEFROCKを知ってもらうことが飯坂温泉を知ってもらうことにつながる」。メンバーの気持ちは力強く前に進んでいる。