福島出身の作曲家・古関裕而、野球殿堂入りならず 惜しくも1票差

 
野球殿堂入りの発表を待つ木幡市長ら=古関裕而記念館

 野球殿堂博物館は14日、今年の殿堂入りのメンバーを発表し、競技者表彰ではプレーヤー表彰で歴代2位の通算286セーブを挙げた現ヤクルト監督の高津臣吾氏(53)、中日で史上最年長勝利を含む通算219勝を挙げた山本昌氏(56)が選ばれた。特別表彰では東海大の創設者の故松前重義氏が選出された。

 同日発表された野球殿堂入りで、野球の普及発展に貢献した人を対象とする「特別表彰」の候補者10人に選出されていた、福島市出身の作曲家古関裕而は殿堂入りを逃した。古関は3年連続で候補者に選ばれており、今回は惜しくも1票差だった。市は次回の殿堂入りに向けて活動を続けていくという。

 殿堂入りは有効投票の75%以上(9票)の得票が必要で、古関は8票だった。市などでつくる「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」(会長・木幡浩市長)が昨年9月に4度目の推薦書を提出していた。

 殿堂入り決定に備え、関係者は同市の古関裕而記念館でセレモニーを行う予定で集まっていた。木幡市長は「あと一歩まで来た。来年こそ古関さんに栄冠が輝くよう活動する」、古関の母校福島商高の同窓会長引地洲夫さん(82)=同市=は「福島商の精神『不撓(ふとう)不屈』を持ち、めげずに来年も挑戦したい」と力を込めた。古関の親族の古関嘉子さん(84)=同市=は「また来年に期待したい」と語った。

 古関は「栄冠は君に輝く」やプロ野球巨人の球団歌「闘魂こめて」など野球関連の歌を作曲。NHK朝ドラ「エール」でも野球との関わりが描かれ、甲子園や東京五輪で注目され、殿堂入りの機運が高まっていた。

 このほか、「エキスパート表彰」候補者には、プロ野球巨人で活躍し、横浜DeNA監督も務めた中畑清氏(矢吹町出身)もいたが、8票(得票率5.5%)で殿堂入りを逃した。