浜通り新春インタビュー《3》 いわき商工会議所会頭/小野 栄重氏

 
「経済とまちづくりが調和した地域社会を目指す」と語る小野会頭

 事業者の挑戦支援する

 ―震災から間もなく11年となるが復興の在り方は。

 「東京電力福島第1原発事故を除けば市内の復興はある程度進んだ。今後整備される国際教育研究拠点への期待は大きい。福島高専や地元企業と連携を図ることも可能で、いわきからの通勤圏内に設けてほしい」

 ―新型コロナウイルス感染症との共生や収束後の方向性は。

 「長期にわたる行動制限や営業自粛により、広範囲の事業所が大きな影響を受けた。商議所は感染防止対策を徹底しながら経済を回し、事業者や従業員を守る。事業者の経営持続化、社会の大きな変化に対応するための挑戦を支援する。経済と人づくり、まちづくりが調和した地域社会を目指す」

 ―内田広之市長の市政運営へ期待することは。

 「行政と経済は両輪で同じ方向へ進むためのパートナー。良い関係を築けるのではないか。市長は教育のプロで(市長が掲げる)日本一の教育都市は、時間がかかるだろうが実現できると考える。経済分野においても重要な人材育成については(市長を)全面的に支えていけば道は開けるだろう」

 ―サッカーいわきFCがJ3に昇格したが。

 「クラブの掲げる方向性に賛同する。全国的に人口減少が課題だが、いわきFCの存在が市民の誇りとなり若者を呼び戻す武器になる。さらに地域に一体感をもたらし、全国から観客が集まることで知名度や都市ブランド力の向上につながると期待する」

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 2022年が幕を開けた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11年目を迎えたが、復興の歩み加速化や新型コロナウイルス感染症対策、経済再生など浜通りの課題は多い。南相馬市長選が行われる同市長を除く市長、商工会議所会頭に展望や課題を聞いた。