埼玉在住の今井さん親子 そろって福島医大に入学、父は郡山出身

 
福島医大の入学式に共に臨んだ亮さん(左)と拓海さん

 「親子で挑戦して無事に合格をつかんだ。それにしても親子で入学式に臨むのは何とも不思議」。福島市で6日行われた福島医大の入学式に郡山市出身、埼玉県在住の今井亮さん(43)と拓海さん(19)親子が臨んだ。亮さんは大学院看護学研究科博士後期課程、拓海さんは医学部に入学した。同大によると、親子での同時入学は珍しいという。

 亮さんは郡山高卒業後、看護専門学校を経て郡山市内の病院で看護師として勤務し、働きながら同大の大学院看護学研究科修士課程を修了。約9年前に文京学院大(東京都)の看護教員に転職し、現在は同大保健医療技術学部看護学科の助教を務める。転職時に一家で引っ越し、拓海さんは埼玉県の中学校に入学した。

 医師を志した拓海さんは古里にある福島医大医学部を受験したが、合格に届かなかった。浪人して再受験に挑む中、亮さんが声を掛けた。「一緒に受験を頑張ろう」。本年度から大学院看護学研究科に博士後期課程が開設されると知り「ならば息子と共に」と出願を決めた。「挑戦することの大事さを感じてほしかった」

 式では新入生代表の一人として亮さんが宣誓した。様子を見届けた拓海さんは「父の一生懸命な姿に勇気をもらった」と浪人時代を振り返る。亮さんは教員と大学院生の"二刀流"でさらに学びを深め、拓海さんは念願の医師に向かって新生活を始める。「古里に貢献できる医療人を目指す」。親子は次なる目標を達成するため、医療の道を歩む。