若隆景、福島に凱旋 母校・学福高の後輩ら春場所V祝福

 
母校の相撲部員らから花束を受けた若隆景(左から2人目)=9日午後1時30分ごろ、福島市役所

 大相撲春場所で初優勝した関脇若隆景(27)=福島市出身、荒汐部屋=は9日、優勝後初めて地元福島市に凱旋(がいせん)した。市スポーツ賞も贈られ、若隆景は「皆さんの応援があって活躍することができた。これからも下からの攻めを貫いていく」とさらなる精進を誓った。

 若隆景はこの日、県庁や市役所などを表敬訪問し、内堀雅雄知事や木幡浩市長に優勝を報告。市役所では横断幕や母校である学法福島高の相撲部員からも祝福を受け、笑顔で応じていた。

 若隆景は春場所で本県出身力士として50年ぶり、3人目となる幕内優勝。5月8日からの夏場所では、大関昇進にも期待がかかる。

 県庁や福島市役所を訪問

 若隆景は県庁や市役所などを表敬訪問し祝福を受けた。若隆景は「ふるさとに帰ってきたと実感できた。来場所に向け頑張ろうという気持ちになった」と晴れやかな表情を見せた。

 若隆景は県庁で内堀雅雄知事と菅野孝志JA福島五連会長と面会し、県産農畜産物の贈呈を受けた。春場所中に本県を大きな地震が襲ったことに「活躍する姿を見せ、福島を元気づけられたらという思いで相撲を取った」と振り返った。内堀知事は「被災地でも勝利するたびに盛り上がり、頑張ろうという気持ちにさせてくれた」と感謝した。

 福島市スポーツ賞受ける

 市役所では関係者が「おめでとう!」の横断幕と祝福の拍手で出迎えた。母校の学法福島高相撲部の3人から花束を受け取ると若隆景の表情もほころんだ。木幡浩市長は「市スポーツ賞」を授与し「真っ向勝負で、粘り強く勝ち抜く相撲が市民に勇気と希望を与えてくれた」とたたえた。若隆景は「春場所は自分の相撲を全力で出し切ろうと集中し続けた。市出身者として初優勝できてうれしい」と語った。

 春場所優勝で一気に大関候補となった若隆景。木幡市長から激励を受け「今後とも応援よろしくお願いします」と返答した。その後の取材には「自分の相撲を取ることを目標に、稽古していく。土俵で活躍する姿を届けるため一生懸命やるだけ」と気持ちを新たにした。

 表敬訪問には長兄の幕下若隆元も同行。史上初の3兄弟同時関取(十両以上)の期待もかかる中、若隆景は「目標である3兄弟での同時関取に向け、みんなで頑張る」と誓った。

 学法福島高相撲部員も刺激を受けた。若隆景と幼少から交流がある阿部佑磨さん(16)は「先輩のように練習に励み、まずはインターハイ優勝を目指す」と目標を語った。

 後援会、力闘たたえ激励金

 若隆景ら大波3兄弟を応援する「大波三兄弟福島後援会」は9日、福島市で若隆景に激励金を贈呈し、先場所の力闘をたたえた。

 若隆景はコラッセふくしまで後援会の渡辺博美会長(福島商工会議所会頭)と面会。渡辺会長は高安との優勝決定戦に触れ「土俵際の粘りが素晴らしかった」と取組内容を絶賛。若隆景は「諦めない気持ちで臨んだ」と大一番を振り返った。

 若隆景は来場所に向けて稽古を本格化させており「あしたからも稽古です」と表情を引き締めた。贈呈式では、渡辺会長が目録を手渡した。

 若隆景は番付表が印刷された、たこなどを贈った。付け人として若隆景を支えた兄の若隆元にも激励金が贈られた。

 地元での優勝報告は後援会がスケジュールを調整し実現させた。作田謙太郎幹事長(51)は「後援会の輪をさらに広げる活動をしていく」と意気込んだ。