福島県、重点対策再延長へ 新型コロナ693人感染、過去2番目

 

 県は13日、県内で新たに693人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。12日に判明した。1日の感染者数として過去2番目に多く、21日連続で前週の同じ曜日を上回っている。県は感染拡大に歯止めがかからない状況を受け、17日までを期限とする県独自の重点対策を5月の大型連休明けまで再延長する方向で最終調整に入った。14日の感染症対策本部員会議で決める見通し。

 県内の感染確認は延べ4万3127人。直近1週間(6~12日)の人口10万人当たりの新規陽性者数は226.17人と過去最多を更新。特に郡山市(389.39人)や須賀川市(352.04人)、会津若松市(307.56人)、二本松市(257.67人)、いわき市(244.80人)などで感染者が多く、県全体の病床使用率も31.5%と30%台の水準が続いている。

 県は「まん延防止等重点措置」解除後の3月7日から重点対策を実施。当初は3月末を期限としていたが、感染再拡大の兆候が見られたため今月17日まで延長した。ただ、6日に過去最多となる694人の感染が確認された後も増加傾向が続き、収束の兆しが見えない。このため子どもと高齢者を対象にした感染防止対策の徹底や、4人以内での会食などを求める重点対策を継続する方向で調整している。

 重点対策は▽子どもを感染から守る▽高齢者に感染を広げない▽移動・会食に関するリスク回避―を基本に、感染拡大が顕著な郡山、須賀川、会津若松、二本松の4市には家庭内のほか、学校などでの少人数学習や行事の開催方法の工夫、部活動の方法と時間の見直しの検討など、より強い対策を求めている。

 児童施設クラスター、4月は26件目

 県は13日、石川郡と須賀川市の児童施設、県中保健所管内の高校で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと発表した。

 石川郡の施設では児童6人と職員5人の計11人、須賀川市の施設では児童4人と職員2人の計6人、高校では生徒7人の感染が分かった。

 今月のクラスターは計47件となり、うち26件が児童施設で発生している。市町村別では郡山市の発生が18件で最も多い。

 新たに感染が分かった693人の市町村別内訳は郡山市190人、いわき市137人、福島市65人、会津若松、須賀川両市が51人、二本松市44人、喜多方市24人、会津美里町17人、石川町11人、伊達市10人など。451人の感染経路が分かっていない。保健所の医師の判断で感染とみなす「みなし陽性」の患者は27人で、計1546人となった。

 12日現在の入院者は重症3人を含む234人で、宿泊療養者は560人、自宅療養者は4184人、療養先調整中の380人を含む全療養者は5358人に上る。12日までに500人の療養を解除した。

 郡山の医療機関も

 郡山市は13日、市内の医療機関と介護施設で新型コロナウイルスのクラスターが発生したと発表した。

 市によると、医療機関では同日までに、20~60代の職員4人と50~60代の患者2人が感染した。クラスターが発生した病棟では新規の入院を中止し、外来診療は通常通り継続する。

 介護施設では同日までに、30~40代の職員6人と70~100歳代の利用者7人の陽性が判明した。同施設では新規利用者の受け入れを中止する。

 いわき市は、市内で新たに2件のクラスターが発生したと発表した。民間の医療機関で20代~90歳以上の従業員4人と利用者10人が感染。民間の運動教室では20~40代の従業員3人と10代以下の利用者の男女16人の感染が分かった。

 福島市は、市内の接待を伴う飲食店で20~30代の従業員の男女5人、20~40代の利用客の男性3人の計8人が感染したと発表した。

■福島県内の新型コロナウイルス発生状況