「ウクライナ身近に」 福島大研究所長が写真展、支援呼びかけ

 
展示している写真について思い出などを語る難波教授(右)。ヨシェンコ教授(左)、グシエフ特任准教授(左から2人目)も母国の様子などを語った

 美しい街並み、ほほ笑む市民、平和な日常―。ロシアによる軍事侵攻で苦しむウクライナの人々を支援しようと、福島大環境放射能研究所などは15日、福島市の写真店ヒロヤでチャリティー写真展を始めた。侵攻前の平穏だった首都キーウ(キエフ)などの街並みや人々をとらえた写真46点が並んでいる。

 福島大環境放射能研究所は、ウクライナと共同でチェルノブイリ原発の環境管理に関する研究に取り組んでいる。所長の難波謙二教授は研究のため、ウクライナを17回訪れており、そのたびに現地の日常を写真に収めてきた。ウクライナの人々の日常が破壊されていることを知り、何か支援できないかと企画したのが写真展だった。「平和でにぎやかなキーウの街は一変している」。難波教授は被害を伝えるニュースを見るたびに悲しみが止まらなくなるという。「写真と比較すればいかに悲惨な状況かが伝わるはず。今後の復興につなげるため、まずは福島の人々にウクライナを身近に感じてほしい」と話した。

 ウクライナ出身で同研究所に勤務するバシル・ヨシェンコ教授、マキシム・グシエフ特任准教授も写真を眺めて望郷の念を高めた。ヨシェンコ教授はキーウ周辺に多くの親族や友人が住んでいるといい「日本人がウクライナを身近に感じ、支援をしてくれることはありがたい」と語った。

 18日まで。入場無料。会場にはウクライナ支援の募金箱が設置されている。16、17の両日午後1時30分から、難波教授が展示写真を基に講演する。写真店ヒロヤの住所は同市清水町字広窪33の26、問い合わせは同店(電話024・549・2010)へ。