伸びない20~30代3回目接種 新型コロナ、副反応にためらいも

 
新型コロナウイルスワクチンを接種する医師。若い世代への接種が進んでおらず、県内各地で課題となっている

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、若い世代の接種率が上がらない。国が18日に公表した都道府県ごとの年代別接種状況によると、全国平均を上回っているものの本県の20代、30代は30%前半と低調だ。県内では再び感染が拡大し「第7波」とされる中、各自治体は接種率向上に頭を悩ませている。

 「若い世代のワクチン接種率を高めるにはどうしたらいいのか」。課題とする若者の接種を進めようと、福島市は19、26の両日、福島大生を対象に初めてキャンパス内で接種実施に踏み切る。2日間で計160人分の接種を予定しており、5月にも同大生対象の接種実施を計画している。

 同市では2回目から6カ月が経過した市民に3回目の接種券を発送しており、3月中には全年代で接種が可能となった。しかし年代別の接種率は14日現在、65歳以上は約86%となっているが、19~29歳と30~39歳は約36%にとどまる。

 3~4月は年度替わりのため何かと忙しい時期だ。そこで市は3月から市内事業者に対し、従業員がワクチン接種をしやすいような環境づくりに協力してほしいと複数回要請してきた。

 また働く世代が接種しやすいように、平日午後6時以降の夜間接種も実施する。しかし、予約の枠は全て埋まっていないという。市の担当者は「若者世代の接種率を高めるように広報していきたい」とした。

 県内で新型コロナの感染者が最も多い郡山市では、高齢者の3回目接種は約8割が完了したが、年齢が下がるにつれて接種は進んでいないという。市新型コロナウイルスワクチン接種プロジェクトチームの堀田操室長は「高い年代から接種を進めているため、必然的に若い世代で6カ月経過していない場合がある」とした上で「若い世代は重症化しなかったり、副反応を心配したりして接種をちゅうちょする場合もあると考えられる」と指摘する。

 14日からは12~17歳を対象に3回目接種券の発送が始まった。堀田室長は「感染者数が高止まりしている。ワクチンには感染予防や重症化対策に効果があることから、丁寧な情報発信が重要」とし、市の公式LINE(ライン)やフェイスブックなどでワクチン接種の利点などについて情報発信を続ける考えだ。

 いわき市では、接種率が伸びない要因の一つにモデルナ製ワクチンの副反応への不安があると分析する。21日からは集団接種会場のワクチンをファイザー製に切り替え、病院などの個別接種でも5月中旬から増やし、接種率の底上げを図る方針だ。会津若松市も「高齢者と比べて接種券を発送してから予約枠が埋まるスピードは遅い」とし、若い世代の接種率向上に向けた取り組みへの検討を進めているという。