「道の駅ふくしま」27日正式オープン 最後発、差別化の仕掛け鍵

 
27日に正式オープンする道の駅ふくしま=19日午前、福島市大笹生

 「フルーツ王国」を代表する産地の一つ、福島市大笹生で整備が進められていた県内35番目の道の駅となる「道の駅ふくしま」が27日、正式オープンする。21~23日に先行営業を開始。果物をはじめ旬の農産物を扱う直売所と飲食コーナーが目玉で、観光振興など地域活性化の起爆剤として期待が高まる。整備効果を市内に広げるには道の駅を訪れる観光客の誘導や、競合する他自治体の道の駅との差別化を図る仕掛けが鍵となる。(国分利也)

 ◆◇◇年間133万人目標

 道の駅ふくしまは、特産のモモやリンゴなどの果樹畑が並ぶフルーツライン(県道上名倉・飯坂・伊達線)沿いの東北中央道福島大笹生インターチェンジ近くに整備された。東北道と東北中央道の結節点近くに立地し、飯坂、土湯の温泉地も比較的近くにあることから市は年間来場者数を133万人と見込む。県内でも人気の道の駅、道の駅ばんだい(磐梯町)の年間来場者数の約100万人を上回る数字だ。

 地元農産物をふんだんに使ったメニューを提供する飲食コーナーや農産物、物産の販売コーナーに加え、無料の屋内こども遊び場や飼い犬を自由に運動させられる専用広場「ドッグラン」、電動アシスト機能付き自転車のレンタサイクルが特長だ。市商工観光部の加藤泰広部長(54)は「集客、交流、情報発信、地域産業の新たな拠点となり、周辺に効果が波及する道の駅を目指す」と目標を語った。

 ◇◆◇回遊性高める

 道の駅整備の議論が本格化してから開所まで約7年を要した。近隣自治体では最後発となるため、差別化など課題整理に時間がかかったためだ。そこで市が打ち出したのは屋内こども遊び場やドッグランなどの施設のほか、「周遊手形"縁"」(カード版、スマホアプリ版)の運用だ。周遊手形があれば割引や一品無料などのサービスを受けられる仕組みで、飲食店や観光果樹園、観光地などへの回遊性を高める狙いだ。

 ◇◇◆物産展を企画

 一方、道の駅の指定管理者「ファーマーズ・フォレスト」(宇都宮市)は全国で道の駅や直売所を運営しており、ネットワークを生かして沖縄など各地の産品を扱う物産展の開催や各種イベントを企画していく方針。松本謙社長(55)は「まずは魅力ある道の駅となるように地元との連携を含めて地道に取り組むことが大事だ。観光地や異業種を巻き込みながら、地域に波及していって利益を還流させる継続的な仕組みをつくっていきたい」と展望を語った。