「サポカー免許」に備え 改正道交法5月施行、県警も周知に注力

 
運転技能検査に向けて準備を進めている橋本さん

 高齢運転者対策や免許更新制度の見直しなどを柱にした改正道交法が5月13日、施行される。自動ブレーキなどが搭載された安全運転サポート車(サポカー)限定の免許が導入されるほか、一定の違反歴がある75歳以上の運転者には運転技能検査(実車試験)が義務付けられる。当事者となる高齢ドライバーは準備を進めており、県警も改正点の周知に力を入れている。

 サポカー限定免許は、運転技能には不安があるが、車を日常的に使用しており、免許返納をためらう人などの利用を想定している。

 対象となる車は2020年4月以降に製造された車で、自動ブレーキ搭載車が条件となる。保安基準が性能認定をクリアしていることも必要となる。後付けは対象外だ。運転はサポカーに制限され、条件以外の車を運転すれば違反の対象となる。申請により交付され、免許に「普通車はサポートカーに限る」と記載される。

 サポカー限定免許の開始を受け、自動車販売店は、高齢者の需要に変化が起きると予測している。福島トヨペットの担当者は「自動ブレーキは標準装備になってくるだろう。法改正に伴って高齢者のサポートカーの購入に対する意識も高まってくるのではないか」と話した。

 実車試験の実施については、高齢ドライバーから納得する声が聞かれる。「高齢ドライバーの事故が多い。検査が厳しくなることはいいことだ」。福島市に住む男性(79)は改正点を受け入れる。男性は2年後に免許更新を迎える予定で「運転に自信を持っているが、注意力の衰えも感じるので、安全運転を心がけたい」と話した。

 福島市の橋本博さん(86)は「年齢とともに運転能力が衰えることは当然。実車試験に対して不満はない」と改正に理解を示しながら、免許更新に備えている。これまで10年以上ゴールド免許を続けてきたが、先月、違反をしたため次回更新時は実車試験の対象になるという。

 運転の継続については家族の理解も得ているといい、「普段の運転もできるだけ安全を心がけているつもり。気を付けて運転を続けたい」と話した。

 県警に相談「♯8080」へ

 道交法の改正を受け、県警には「手続きが難しくなるのか」といった問い合わせが寄せられている。県警運転免許課は「広く改正の内容を知ってもらい、高齢ドライバーによる交通事故の防止につなげていきたい」とし、免許更新までの流れなどを記したチラシによる周知も予定している。

 また疑問点があれば、常設している安全運転相談ダイヤル「♯8080」への問い合わせを呼びかけている。