阿武隈川治水、遊水地総面積350ヘクタール 鏡石、矢吹、玉川

 

 東日本台風(台風19号)を受けた阿武隈川の緊急治水対策プロジェクトで、国が鏡石、矢吹両町と玉川村に整備を計画している遊水地を巡り、3町村の予定区域の総面積が約350ヘクタールに固まったことが21日、福島河川国道事務所への取材で分かった。

 国は区域内の地質調査と価格算定が済んだ農地について、用地取得に向けて今夏にも地権者との交渉に入る方針だ。

 同事務所によると、遊水地の貯水量は1500万~2000万立方メートルで、堤防の総延長は約16.6キロとなる見込みだ。同事務所は3月末~今月中旬、3町村の住民を対象に説明会を開き、区域の総面積などを示した。

 国は来年度に着工し、2028年度までの完成を目指しており、区域内の農地や宅地を買収して整備を進めたい考えだ。

 同事務所によると、区域内の大半は農地だが、3町村の計約150戸が含まれている。宅地については今秋にも用地調査に着手し、早ければ来夏から地権者との交渉を始める見通しだ。同事務所は「住民の理解を得て事業を進めていく」としている。

 遊水地は洪水時に河川から水を流入させ、一時貯留することで下流の水位を下げる効果がある。国は鏡石町に第1、玉川村に第2、矢吹町に第3遊水地の整備を計画している。