福島県、大規模接種は平日夜に重点 「ノババックス」6月にも

 

 県内の新型コロナウイルス感染の高止まりが続く中、県は新型コロナワクチンの3回目接種を加速させる。6月にも米バイオテクノロジー企業ノババックスが開発した新型ワクチンの接種を始めるほか、5月の大規模接種で実施時間を平日夜に重点を置くなど、接種するワクチンの種類や時間帯の選択肢を増やすことで3回目接種を促し、感染状況の改善につなげたい考え。21日の医療調整本部会議で方針を示した。

 県はワクチンの3回目接種により、発症や入院を予防する一定の効果があるとして、接種を推奨している。県によると、20日までに県内で実施された3回目接種は99万9730回で、全人口に対する接種率は53.7%となっている。

 ノババックスの新型ワクチンは5月最終週に220回分が国から配送される予定。県が福島市の医療機関に接種会場を設ける方向で調整している。接種対象は、現在主流のファイザーやモデルナ製のような「メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン」に対するアレルギーがあり、アストラゼネカ製ワクチンの接種を2回受けた人となる見込み。県は対象を150人程度と想定している。

 また福島、いわき、喜多方の3市で行っている大規模ワクチン接種(モデルナ製)について平日の夜間に重点を置く。午後8時ごろまで受け付ける日を設け、働き盛り世代が仕事終わりなどに接種できるようにする。夜間を除く大規模接種は、郡山市でも実施する。接種規模は4カ所で計4560人となる。

 大型連休も「対策徹底を」

 県は大型連休期間中の診療・検査や入院体制を整えた。医療機関に協力を依頼し、通常診療日を除く連休中に54~66の医療機関で診療・検査を受けられるようにした。入院患者の受け入れは18~26カ所。県は連休中の対応に当たる医療機関を県ホームページで公開する予定。

 連休中は人の移動や会食などの機会が増え、感染拡大への懸念がある。県アドバイザーの金光敬二福島医大教授は21日の県感染症対策本部員会議で「(感染の)減少傾向が認められない。連休を楽しむためには感染対策を強化するのが得策」と呼びかけた。内堀雅雄知事は「旅行などの移動では慎重な判断と感染対策の徹底をお願いしたい」と求めた。