「道の駅ふくしま」盛況 プレ開館、果物王国の魅力満載

 
多くの買い物客らでにぎわう道の駅ふくしま=21日午前、福島市大笹生

 「フルーツ王国・福島」の代表産地の一つ、福島市大笹生に整備された県内35番目の道の駅となる「道の駅ふくしま」が21日、プレオープンした。果物や旬の農産物を豊富に取り扱う直売所と地元産品をふんだんに使った飲食店が目玉で、大勢の来場者が「福島の味覚」を堪能していた。プレオープンは23日までで、3日間の休みを挟んで27日に正式オープンする。

 東北中央道福島大笹生インターチェンジ(IC)脇に立地。集客や交流、回遊の拠点化、福島の情報発信、産業振興を目的に整備され、地域活性化の起爆剤として期待される。木のぬくもりあふれる「屋内こども遊び場」、約500平方メートルのドッグラン、レンタサイクルも整備された。

 初日から大勢の来場者でにぎわった。福島市の鈴木直子さん(71)は「農産物が豊富で観光の拠点になる」、国見町の菊地勝喜さん(68)は「県北地方や山形県との連携で波及効果に期待」と歓迎。ロードレース用自転車で訪れた福島市の吉田優子さん(46)は「周囲は環境が良いので休憩スポットにぴったり」と喜んだ。

 一方、いわき市の70代男性は道の駅とICの入り口を間違えたといい「もっと表示を分かりやすくしてほしい」と注文した。

 開館式では、木幡浩福島市長が「さまざまな機能を盛り込んだが、大切なことはいかに育てていくか。市内外のみんなが連携し、地域活性化を図っていきたい」とあいさつした。

 直売所の営業時間は23日まで午前9時~午後4時、27日以降は午前9時~午後6時。トイレや情報コーナーなどは24時間利用可能。レストランのラストオーダーは午後3時、フードコートやスイーツ店のラストオーダーは午後5時30分。問い合わせは道の駅ふくしま(電話024・572・4588)へ。

 「周遊念頭、復興も寄与」指定管理者の松本社長

 道の駅ふくしま指定管理者の「ファーマーズ・フォレスト」(宇都宮市)の松本謙(ゆずる)社長(55)は「福島の魅力を発信し、復興に寄与したい」と意気込んだ。プレオープン初日からのにぎわいに「手応えを感じつつ、期待の高さに身が引き締まる」と語った。

 豊富な品ぞろえの直売所、特徴的な飲食店コーナーが目玉だ。「地元住民と観光客が魅力的に感じる施設とし、来場者が周辺に流れるために地域との連携を深める」と考えを示した。

 周辺には観光果樹園や直売所が多く、開業によるしわ寄せを懸念する声については「全国展開の経験から、来場者が周囲にもたらす効果が大きいため心配はいらない」と強調した。

 同社は「道の駅うつのみやろまんちっく村」(宇都宮市)、「うるマルシェ」(沖縄県うるま市)など全国各地で農水産業振興拠点を運営してきた。既存の道の駅との差別化として「会社の全国ネットワークを活用する。全国の物産を取り扱うとともに、福島産品を全国で販売する。市内の温泉地と連携した旅行商品も開発する」と語った。