双葉町、夏に復興拠点外の意向調査 帰還や営農、意思確認

 

 双葉町は22日、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち特定復興再生拠点区域(復興拠点)から外れた地域について、早ければ今夏に復興拠点外の住民の帰還意向調査を始める方針を明らかにした。

 調査に先立ち5月12日から住民説明会を開き、住民の意見を聞いた上で、具体的な時期や内容、方法を政府と協議して決める。政府は住民の帰還意向に応じて復興拠点外の除染を進める方針で、避難指示解除に向けた動きが本格化する見通しだ。

 町が22日、町役場いわき事務所で開かれた町議会全員協議会で今後の進め方を説明した。

 住民意向調査は町と国が行い、帰還や営農の意思を確認する。

 復興拠点外の住民の帰還意向を巡っては、町帰還困難区域関係区長の会が行った独自調査によると、「(将来の希望も含め)戻りたいと考えている」との回答が48%、除染については約90%が「広く地区全域が除染されるなら帰還したい」と答えており、町と国が行う調査結果が注目される。
 
 来月12日から住民説明会

 双葉町は「6月以降」としている復興拠点の避難指示解除に向け、5月12日~6月4日に県内外の11カ所で住民説明会を開く。解除に向けた手続きは最終段階に入り、原発事故で唯一、全町避難が続く町の復興は新たな局面を迎える。

 町は22日の町議会全員協議会で、解除の判断に必要な町放射線量等検証委員会の最終報告やインフラ整備状況を説明した。伊沢史朗町長は「(政府が定める)避難指示解除3要件は必要最低条件。(町は)戻りたい人が戻れる環境をつくり、それで終わりではなく、さらに環境整備を進める」と強調した。

 住民説明会は会場ごとに2部構成で開催。前半(午前10時~正午)は復興拠点の避難指示解除、後半(午後1時~同3時)は復興拠点から外れた地域について今後の取り組みを伝える。

 説明会の日程次の通り。

 5月12日=双葉町産業交流センター▽13日=福島市・サンライフ福島▽14日=仙台市・TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口▽19日=白河市立図書館▽20日=郡山市・県農業総合センター▽21日=新潟県・柏崎市産業文化会館▽24日=東京都千代田区・全国町村会館▽25日=茨城県つくば市・つくば国際会議場▽26日=いわき市労働福祉会館▽6月1日=埼玉県加須市・大利根文化・学習センター「アスタホール」▽4日=いわき市・復興公営住宅勿来酒井団地