23年5月、いわきで日本港湾協会総会 小名浜、相馬の特色発信

 

 全国の港湾関係者でつくる日本港湾協会の総会が来年5月24日、県内で初めていわき市で開催されることが決まった。同市小名浜港は温室効果ガスの排出削減に向けた国の「カーボンニュートラルポート(CNP)」の指定を受け、県が本年度から具体的な計画策定に着手しており、CNP化の取り組みをアピールすることで相馬港を含めた県内港湾の利用促進や周辺地域への企業誘致につなげたい考えだ。

 協会が22日までに開いた理事会で決定した。来年5月23~25日に同市アリオスでの総会のほか、小名浜港の視察や交流会、講演会の開催などを予定。関連企業や団体、自治体から約1千人の参加が見込まれる。

 協会によると、昨年、一昨年は新型コロナウイルスにより東京都内で少人数で開催したが、ことし5月に長崎県佐世保市で開く本年度総会から通常規模に戻す方針。いわき市は開催に伴う観光や飲食を含め約5千万円の経済効果を予測、コロナ禍で痛んだ地域経済への波及を狙う。

 小名浜港を巡っては、県がCNP計画で、港湾関係からの温室効果ガスの排出削減に加え、水素やアンモニアなど次世代エネルギーの積極的な利用などを検討している。同港東港地区は7月にも全面使用が始まる見通しで、取扱貨物量の増加が見込まれる。

 一方、相馬港では震災後に液化天然ガス(LNG)基地や新たな火力発電所などの整備が進んでおり、大型タンカーの増加などに伴い海上保安部が港則法に基づく特定港に指定して荷役、運搬の仕組みを整えた。

 県は小名浜、相馬両港をPRする機会と捉え、佐世保市の総会後に県内開催に向け協会やいわき市との協議を本格化させる。いわき市も視察などを通じて企業や関係機関の誘致に結び付けたい考えで、内田広之市長は「産業集積に向けて大きな一歩としたい」と話している。