台湾・台南市から西会津中に「友好の絵本」 民泊体験が縁

 
日本人水利技師の故八田與一氏の活躍を記した絵本を持つ斎藤さん

 台湾の台南市政府文化局は14日、市内のダム建設に携わり、農業振興に尽力した日本人水利技師の故八田與一氏を記した絵本を西会津町の西会津中に贈った。以前から同市と町の間で交流があり、さらに交流を深めようとしたことがきっかけ。関係者は両者のつながりがより強いものになることを願っている。

 交流の始まりは、台湾で活躍した会津出身の文化人の故西川満氏の展示会を県立博物館などで開いた際に、台湾人が同町で民泊を体験したこと。昨年には台湾が県産品に対する輸入規制を緩和したことから、同市は同町と米という新たな切り口で交流を深めようと、農業振興に欠かせないダムの建設に関わった八田氏と同市のつながりをまとめた絵本を同校に贈った。

 贈呈式は同日、オンラインで同校と台南市をつないで行われた。台南市政府文化資産管理処処長の林喬彬(リンチャオピン)さんが「福島県と西会津町が一日も早く震災の影響から立ち直り、子どもたちがより強く過ごせる未来となることを願っている」とあいさつ。同校を訪れた通訳で台南市政府顧問の池田リリィ茜藍(チェンラン)さんが生徒代表の斎藤愛華さん(3年)に絵本を手渡した。斎藤さんは「福島が台湾と深い関わりがあることを知った。これからもこのつながりを大切にしたい」とお礼の言葉を述べた。