夢追うフラガール版画に、いわきの井上さん 公募展2年連続入選

「エールを送る気持ちを作品に込めた」と話す井上さん
いわき観光まちづくりビューロー会長の井上直美さん(71)は5月2日まで、東京・国立新美術館で開かれている全国公募展「第99回春陽展」版画部に2年連続で入選した。井上さんは「今回は新たなことに挑戦しての入選なのでよりうれしい」と話している。
入選作品は、昨年に続いてフラガールを題材に、新入生がレッスン場で自らの衣装を縫っている姿を描いた。フラガールを象徴する赤が印象的な作品となっている。
常磐興産の社長や会長を務め、多くのフラガールを見守ってきた井上さんは「新入生は夏の初舞台に向けてレッスンに励むが、そこで身に着ける衣装を手作りしている。その姿は夢を紡いでいるようだ」と語る。新型コロナウイルスが感染拡大する中、初舞台を控えて希望や不安を抱えた新人フラガールに心を寄せながら「若い人に頑張ってもらいたいとエールを送る気持ちを作品に込めた」という。
約50年にわたる創作活動で培った技法を土台に、今回はアルミ板を用いて2色刷りとするなど新たな挑戦に取り組んで入選を果たした。井上さんは「今後もフラガールを主題としたものだけでなく、いわきの風景も描きたい。描き続けることでどんな作品が生まれるか自分でも楽しみ」と笑顔を見せる。

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