南相馬から新属・新種化石発見 1.6億年前地層、裸子植物の仲間

 

 南相馬市博物館は26日、同市原町区の相馬中村層群栃窪(とちくぼ)層(ジュラ紀後期、約1億6千万年前)から発見された植物化石が、「キムリエラ・デンシフォリア」という新属・新種として発表されたと明らかにした。5月8日に記者会見を開き、詳細を発表する。

 同館によると、化石には葉や茎、雄花など植物の全体が分かる状態で見つかっており、世界的にも珍しいという。この植物は中生代の終わりに絶滅した裸子植物の仲間で、恐竜たちの主食になっていたと考えられる。この植物化石の研究が、当時の植物生育環境などの解明につながるという。

 同館によると、植物化石は2010年、地元の研究会によって採集された。その後、植物化石に詳しいミュージアムパーク茨城県自然博物館の滝本秀夫氏が研究を進め、今月1日に発行された日本古生物学会の英文誌論文で発表された。

 市博物館は5月8日から6月12日まで化石の特別展示も行う。堀耕平館長は「地域から新たな発見が生まれ、大変意義がある。南相馬市が化石産出地としてさらに注目が集まればうれしい」とした。