適切補修で保全へ...マチュピチュを3D分析 富岡の建設コンサル業

 
押山村長に事業の概要を報告する遠藤社長

 建設コンサルタント業の「ふたば」(富岡町)は、測量技術を駆使し、空中都市として知られる南米ペルーの世界遺産「マチュピチュ遺跡」の保全事業に取り組む。遺跡の3D(3次元)データを分析・調査し、適切な補修や復元を行い、遺跡の保全につなげる。

 同社によると、マチュピチュ遺跡は、多くの観光客が訪れるため劣化しやすく、傾斜が急なため崩れた場合に遺跡が損傷する可能性が高いという。

 そのため、同社は遺跡を管理する現地のマチュピチュ公園管理局と連携し、管理局が持つ3Dデータを分析・調査して補修や復元作業の効率化を図る。また保全に向けた適切な管理方法などを提案していく。

 東日本国際大の協力を受け、国際協力機構(JICA)の中小企業・SDGsビジネス支援事業の採択を受けて実施する。社員が5月8日から現地に入り、3Dデータの分析を進める。将来的には、マチュピチュ村と友好都市協定を結ぶ大玉村への3Dデータの提供なども検討していく。

 遠藤秀文社長(50)は27日、大玉村役場を訪れ、押山利一村長に事業内容を報告した。遠藤社長は東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、富岡町など双葉郡の避難者を受け入れた村への感謝を伝えた上で、「保全事業が大玉とマチュピチュ村の友好の一助となればうれしい。これまで培った技術を生かしていく」と話した。