川俣・山木屋にライスセンター完成 営農再開後押し

 
ライスセンターを内覧する関係者

 福島県川俣町が町内の山木屋地区に整備を進めてきた穀類乾燥調製施設「ライスセンター」が完成した。27日に内覧会を開き、関係者が営農再開を後押しする新たな拠点の誕生を祝った。

 作付面積約60ヘクタール分のコメの乾燥調製に対応が可能で、乾燥機5台を整備した。総事業費は約2億6300万円で、JAふくしま未来が管理、運営する。本年産米の収穫に合わせて稼働を開始する。以前あったライスセンターは、原発事故に伴う避難の影響で維持・管理ができなくなり、3年前に解体していた。

 町によると、原発事故前の地区の作付面積は約149ヘクタール。2017年3月末の避難指示解除後、20年度に32ヘクタール、21年度には55ヘクタールと拡大、営農再開の動きが広がりつつあるという。施設を拠点にした帰還住民の営農再開や農業振興に期待がかかる。

 内覧会で、藤原一二町長が「避難指示解除から5年が経過したが、復興に向けた課題は多い。地区の農業振興に一層力を入れていく」、同JAの宝槻直志代表理事専務が「コメをはじめ、園芸品目の生産拡大を後押ししていく」とあいさつした。