小名浜で遊覧船の緊急点検 福島運輸支局、無線連絡改めて確認

 
船内を確認する福島運輸支局の職員(中央)

 国土交通省福島運輸支局は28日、北海道・知床沖で発生した観光船事故を受け、いわき市の小名浜港で運航されている観光遊覧船「サンシャイン シーガル」を緊急安全点検した。

 同支局や福島海上保安部の職員5人が参加した。職員は花坂徳恵船長らから、気象や海象の情報の確認方法などを聞き取り。救命用具の設置状況なども普段行う定期的な安全総点検よりも入念に確認し、無線での連絡体制も改めて調べた。

 同支局の宗像次夫次長によると、大きな違反などはなかったが、非常口の表示の改善の必要性を指摘。宗像次長は「従業員に安全への考え方をしっかりと浸透させてほしい」と述べた。船を運航する小名浜デイクルーズの村田裕之社長は「社内で改めて安全意識を共有したい。さらに安全策を講じて、安心して楽しんでもらえるようにしていきたい」と語った。

 風速10メートルや波1メートル、運航中止判断基準

 「サンシャイン シーガル」は定員150人で、いわき市の小名浜港内で1日3~4便運航している。会社の安全管理規定では風速10メートル以上のときか、波の高さが1メートルを超えるときなどに運航を中止している。視界が300メートルより先が見えない場合も、運航を中止する基準にしている。