福島県産農産物の輸出量1.5倍 21年度、過去最高に

 

 県産農産物の2021年度輸出量は432トンで、過去最高だった19年度の305トンを上回った。前年度(285トン)比で約1.5倍に伸びた。

 このうち9割超を占めたコメは前年度の約1.7倍となる397.8トンで、シンガポール向け(165トン)と香港向け(114トン)が好調に推移したことで、輸出量を押し上げた。

 県が28日、発表した。09年度以降の輸出実績は【グラフ】の通り。10年度に153トンだった輸出量は12年度に2.4トンまで減少した。その後、コメを中心に輸出が増え、震災前の2倍程度まで回復している。

 県によると、コメの輸出はシンガポール向けが前年度の2.4倍、香港は同1.6倍に拡大し、コメ単体でみても輸出量は過去最高だった。

 現地日本料理店などを中心に需要が伸びたことが要因という。

 県は米国の県産農産物に対する輸入規制撤廃を受け、本年度、コメを主軸に米国への農産物の輸出を本格化させたい考えで、さらなる上積みを見据えている。

 また、3.8トンが輸出された牛肉は、マレーシア、シンガポール、香港向けに初めての輸出が実現した。少量ではあるが、県は新規販路の開拓は大きな成果とみており、今後も販路拡大に向けた取り組みを進める。

 一方、果物は凍霜害の影響で出荷量が減少、さらに新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要減により、輸出が減少した。モモ23.1トン(前年度比99%)、ナシ3トン(同18%)、リンゴ2.1トン(同84%)、柿1.4トン(同57%)だった。