旅館街に香る「浜焼き」 相馬・松川浦、地震被害復旧へ願い

 
魚介類の姿焼き「浜焼き」の販売には、香ばしい匂いが立ち込め人の列ができた=29日午前、相馬市

 本県沖を震源とする3月の地震の影響で、大型連休中も多くの宿泊施設が休業している相馬市松川浦周辺の旅館街で29日、魚介類の姿焼き「浜焼き」の販売が始まった。地震で被害を受けた旅館いさみや(同市尾浜)前にテントを設置して販売。辺りには香ばしい匂いが漂い、初日から大勢の人でにぎわった。5月8日まで。

 周辺の旅館を切り盛りする「若旦那」でつくる松川浦ガイドの会が、旅館街復旧への願いを込めて実施している。浜焼きは震災で途絶えたが、震災から10年を機に昨年復活した地元の味で、秘伝の甘辛いたれを付け、炭火で香ばしくじっくりとあぶるのが特徴。この日はツボダイ、カレイ、イカ、エビなどを焼き上げた。

 同会の事務局長で、いさみや専務の管野功さん(45)は「たくさんの人に来てもらいありがたい。このにぎわいを見て、旅館街の人たちが立ち上がる気持ちを起こしてくれれば」と話した。各日午前10時~午後3時で、材料がなくなり次第、販売を終了する。問い合わせは相馬市観光協会(電話0244・35・3300)へ。