いわきサンマリーナ6月再開 津波被害で休止「にぎわい取り戻す」

 
「マリンレジャーの基地として復活させ、地域活性化にもつなげたい」と意気込む水野さん

 東日本大震災による津波で大きな被害を受け、休止していた福島県のマリンスポーツ拠点施設「いわきサンマリーナ」(いわき市)が6月に再開する。県の復旧工事でメイン桟橋などが完成し、10隻超のプレジャーボートが停泊できるようになった。関係者は施設再開による「復興」と「地域活性化」を目指す。

 「震災前のようなにぎわいを取り戻したい」。施設の指定管理者となった同市のボートショップ「海」を運営する大起造船工業社長の水野恵一郎さん(65)は、再開を前に決意を新たにする。

 サンマリーナは1995年(平成7)年のふくしま国体のセーリング競技会場として整備され、県や市などの第三セクターが運営。船が係留でき、クラブハウスや給油施設などもあった。水野さんによると、一時は県内外のボートなど200隻ほどがあったという。

 だが、震災の津波で船舶を係留するマリーナ部分が流失。クラブハウスなどに壊滅的な被害が出て、係留してあった船舶もほとんどが流された。施設復旧の見込みがなく、運営費がかさんだため、第三セクターは2011年6月に解散した。

 その後、県が復旧事業に着手。マリーナ周辺の遊歩道などを整備し、公園部分は誰でも立ち入れるようになっている。

 「マリンレジャーの灯を消したくない」と、津波被害を受けたボートショップ海をいち早く復旧させた水野さん。19年にはメイン桟橋などが整ったサンマリーナで親子マリーンクルーズを企画するなど、気軽に海に親しめる環境をつくってきた。県が昨年8月にサンマリーナの指定管理者を募集すると、迷わず手を挙げ、再開に向けた構想を練ってきた。

 ボートショップ海はクラブハウスの建設も視野に、サンマリーナを運営していく予定だ。水野さんは「震災前は(カジキ釣りの)ビルフィッシュトーナメントが開かれるなど盛況で、震災後には復旧を望む声が多かった。マリンレジャーの基地として復活し、地域活性化にもつなげていきたい」と目標を口にする。

 7日保管艇の説明会

 ボートショップ海は今月7日、サンマリーナで保管艇の説明会を開き、現地の状況や募集などについて説明する。問い合わせは同社(電話0246・55・7236)へ。