大山忠作は「職人」 生誕100年記念、長女・采子さん作品解説

 
大山の人柄や作品の制作秘話を語った采子さん

 二本松市出身で文化勲章受章者の日本画家大山忠作(1922~2009年)の生誕100年を記念した特別トークショーが2日、同市で開かれ、大山の長女で女優の大山采子さんが大山の人柄や作品の制作秘話を語った。

 誕生日の5月5日にちなみ、大山忠作美術館を運営管理するまちづくり二本松が主催した。市教委の共催。

 采子さんは、大山が太平洋戦争で乗船した船が沈没し、マニラ湾を漂いながら夕日を見て「生きて帰れたら絵を一生描き続けると誓った」などのエピソードを交え、大山の人生を振り返った。

 また日本芸術院賞を受賞した「五百羅漢」(1972年)などを示しながら作品を解説。「父は『芸術家でなくていい。職人なんだ』と話し、上手に丁寧に描くことに徹した」とし「(大山作品の)繊細ながらもおおらかさを感じられるところを見てほしい」と述べた。

 大山は東京美術学校(現東京芸大)で学び、台湾から復員後の1946年、第2回日展に「O先生」を出品して初入選し、52年に第8回日展「池畔に立つ」で初特選を果たした。日展の理事長、会長などを歴任し、2006年に文化勲章を受けた。