「福田十二神楽」復活の舞 新地、児童10人が継承し奉納

 
3年ぶりに復活した福田十二神楽を披露する地元の小学生=3日午前、新地町福田・諏訪神社

 福島県新地町福田地区の諏訪神社で3日、後継者不足で一時途絶えた「福田十二神楽」が約3年ぶりに奉納された。例大祭に合わせ、地元の小学生が演じた。復活の舞を一目見ようと、境内には大勢の参拝者が訪れた。

 福田十二神楽は、12曲の演目があり、全てを少年が演じるのが特徴。県重要無形民俗文化財に指定されていた。150年余り舞われたが、少子化の影響もあり、2019年の奉納が最後となった。

 神楽の経験者でつくる保存会が中心となり、存続に向け福田小や町と協議。男子の参加に限っていたしきたりを改めた上で、地域学習の一環として毎年3年生が神楽を学ぶ環境を整え、舞の復活につなげた。

 この日演じたのは、昨年度の授業で神楽の基本的動作を習い、4月から神社に通って舞を習得した4年生10人。巫女(みこ)と一緒にキツネの姿をした神が舞い踊る「巫女の舞」と「明神の舞」のほか「毘沙門の舞」「恵比寿(えびす)の舞」の計4曲を披露した。

 神楽を舞った福田小4年の目黒慧(けい)君(9)は「緊張したけれど、練習よりもうまくできた」と笑顔を見せた。目黒英宏宮司(61)は「短い練習時間の中で、ここまでよく覚えてくれた。伝統の継承に向けて取り組みを継続していきたい」と話した。