「みんゆう県民大賞」3部門決まる スポーツ賞に若隆景関

 
(右から)アクアマリンふくしまの初代館長を務めて地球環境を守る大切さを伝えてきた安部さん、3月の大相撲春場所で初優勝した若隆景関、県産酒の飛躍を支え、「日本酒の神様」とも呼ばれる鈴木さん

 福島県内で大きな功績を残した個人・団体を顕彰する第32回みんゆう県民大賞(福島民友新聞社主催)の受賞者が決まった。芸術文化賞に前ふくしま海洋科学館理事長・アクアマリンふくしま館長の安部義孝さん(81)、スポーツ賞に福島市出身の関脇若隆景関(27)=荒汐部屋、ふるさと創生賞には前県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター副所長の鈴木賢二さん(60)が輝いた。

 安部さんはアクアマリンふくしま館長を21年間務め、昨年6月に退官した。2000(平成12)年の開館前から設立に関わり、ふくしま海洋科学館の理事長に就任。イルカショーがなくても魚や水生生物の生態、本県の海や川の環境を再現して多くのファンを引き付けた。「生きた化石」と呼ばれるシーラカンスの研究でも全国の話題となった。

 若隆景関は3月の大相撲春場所で初優勝した。本県出身力士の優勝は初代栃東以来50年ぶり、新関脇の優勝は1936年夏場所の双葉山以来86年ぶり、1場所15日制となった49年夏場所以降では初めてという偉業を成し遂げた。土俵際から形勢逆転した優勝決定戦は県民に感動を与え、「大波三兄弟」の出世頭となった三男への期待が膨らむ。

 鈴木さんは酒造りの指導方針をまとめた独自の「福島流吟醸酒製造マニュアル」をつくるなど本県日本酒の技術力向上に情熱を注いだ。全国新酒鑑評会で本県の金賞銘柄数8回連続「日本一」をけん引し、「日本酒の神様」と称される。同センターの副所長を退任し、今春から県日本酒アドバイザーに就任。新たに県酒造組合の特別顧問も担っている。

 3人には正賞の盾と副賞50万円が贈られる。