東電、放水口整備へ海底の掘削作業着手 処理水放出方針

 
処理水を放出する放水口の整備に向けて始まった海底の掘削作業(東京電力提供)

 東京電力は5日、福島第1原発の処理水海洋放出用の放水口を整備するために、海底の掘削作業を始めたと発表した。8月上旬の作業完了を目指している。

 東電は、処理水を海水で基準値以下まで薄めた後、海底トンネルを通じて原発から沖合約1キロの地点で放出することを計画している。トンネルにつながる放水口を造るために箱状のコンクリート製構造物を海底に設置する予定で、水深約13メートルの海底に直径が最大約40メートル、深さ約10メートル以上のすり鉢状の穴を掘る。

 作業は午前9時10分~午後1時ごろに行い、しゅんせつ船を使って掘削した。掘った海底の土は構内で保管するという。

 東電は当初、4月25日にも作業を始める予定だったが、気象、海象の状況が悪かったため作業に着手できなかったとしている。