国際研究機構、富岡と楢葉町が共同誘致へ またがる土地候補に

 
町内の各種団体からの要請に応じて誘致を正式表明した富岡町の山本町長(前列右から3人目)

 政府が浜通りに整備する福島国際研究教育機構を巡り、富岡町と楢葉町が誘致を共同提案する方向で調整していることが6日、分かった。地元団体からの要請を受け、富岡町としての誘致を正式表明した山本育男町長が報道陣の取材に「楢葉町との共同提案がある。(両町にまたがる土地などが)候補地に含まれる」と明らかにした。

 山本町長は6日、富岡町商工会など各種団体からの要請に「富岡町は浜通りの中央に位置し、充実した交通網からも立地に一番ふさわしいと考える」として誘致を表明した。

 機構を巡っては、誘致を検討する市町村は10日までに県に意向を表明する必要がある。その際、2カ所まで候補地を示すことができるため、富岡町は国道6号周辺など町内の複数箇所から候補を絞り込んで表明する構えだ。

 同じ東京電力福島第2原発の立地町である楢葉町との共同提案は、浜通りでの広域的な波及効果を狙いとしており、今後、県への意向表明に向けた最終調整が進められる見通しだ。

 川俣も名乗りへ

 川俣町は6日までに、福島国際研究教育機構の候補地を県に提案する方針を固めた。避難指示が出された山木屋地区で選定を進めており、町は「浜通りと中通りの中間地点で、『ふくしま復興再生道路』が開通すれば交通の利便性も確保される」としている。

 機構を巡っては、南相馬市と浪江町が誘致する意向を表明し、広野町がJR広野駅東側地区と広野火力発電所南側にある東町産業団地を候補地として誘致に名乗りを上げる方向で調整している。田村市と大熊町、双葉町も誘致を検討。川内村は機構本体の誘致には消極的で、機構に集まる研究者らの生活を支える機能を果たそうと対策を講じている。葛尾村と飯舘村は誘致する意思を示していない。