会談のポップコーン、福島の菱沼農園製 「もも蜜とココナッツ」か

 
岸田首相が持参したポップコーンを手に「英国との交流がますます深まればいい」と話す菱沼社長

 岸田文雄首相がジョンソン英首相との5日の首脳会談に持参したポップコーンは、福島市飯坂町の菱沼農園が製造した商品だった。農園の菱沼健一社長(69)は「とにかく驚いた。英国との交流がますます深まるきっかけになればいい」と期待を寄せる。

 岸田首相がポップコーンを持参したと知ったのは6日になってから。菱沼さんによると、4月下旬に外務省から電話とメールで注文が来ており、「会談に福島のポップコーン」という本紙記事を見て「英国まで行ったのか」と驚いたという。県に問い合わせたところ、同省からも間違いないと回答があったとしている。

 農園はモモやリンゴ、サクランボなどを栽培しており、果物を使った加工品も製造する。ポップコーンは、果汁を煮詰めたシロップ「もも蜜」と「りんご蜜」をバターと一緒に溶かしてカラメルソースを作り、ココナツやブラックペッパーなどのトッピングを加えた4種類。関係者によると、岸田首相とジョンソン首相は「もも蜜とココナッツ」を食べたとみられる。政府筋は「手軽に食べられるのでポップコーンを選んだ」としている。

 農園は2018年にポップコーンの発売を始め、芸能人から注文が入ったこともあったが、外務省からの注文は初めて。インターネットでも販売しており、菱沼さんは「3月の日英首脳会談(ベルギー)ではジョンソン首相が本宮市のかりんとうを持ち込んだ。今回は日本側のお土産を探す中で、検索にヒットしたのだろう」と推測した。菱沼さんは、県産食品の輸入規制撤廃の動きを歓迎し、「果物に限らず、本県の農産物が世界各国に広がればいい」と話した。