飯舘の未来、ここで話そう 元協力隊、松本さんら交流拠点を整備

 
ズットソーコの整備に奔走する松本さん(右)と矢野さん

 飯舘村の地域活性化に向けて活動している「合同会社MARBLiNG(マーブリング)」は、同村の空き店舗を活用した異業種交流の拠点「図図倉庫(ズットソーコ)」の整備を進めている。改修工事を進め、秋ごろの一般開放を目指す。いずれも共同代表の松本奈々さん(29)と矢野淳さん(26)は「村が抱える環境問題や地域課題の解決に向けて、多分野の人が集まって議論が生まれるような場所に育てていきたい」と準備に奔走している。

 空き店舗活用、秋ごろ開放へ

 松本さんは、昨年3月末まで、村の地域おこし協力隊として、閉校した小学校を活用したアトリエ整備などに取り組んできた。退任後も村に住み続け、昨春からズットソーコの整備を進めている。東京都出身の矢野さんは、縁あって村に移住し、思いを共有した松本さんと共に昨年1月、同社を設立した。

 ズットソーコは、東日本大震災後、空き店舗となっている県道原町川俣線沿いの旧コメリ飯舘店を活用して整備する。「村が抱える環境問題について、分野や世代を超えて考える人が多く集う秘密基地のような場所が施設のコンセプト」と松本さん。施設名の「図」の字には、「工夫して努力する」という意味を込め、施設に集う人のつながりが、ずっと長く続くように願いを込めた。

 施設内には、キッチントレーラーカフェや、シェアオフィスを整備する予定で、誰もが気軽に立ち寄れる空間作りを目指す。今後、多分野のテナントが入居できるよう、施設の改良工事を続けていく。

 矢野さんは「ズットソーコはまだ未完成。これから集う多くの人によって形作られていく。今後はツアー事業などの展開も視野に入れて、村に関わる人を増やしていきたい」と語った。