「県民割プラス」再開 10道県民も利用対象、宿泊費の一部補助

予約の対応をする若松女将=いわき市・雨情の宿新つた
本県の宿泊施設を利用する際の宿泊費の一部を補助する「県民割プラス」の利用が9日、再開した。県民のほか、北海道・東北ブロックと北関東など隣県の10道県の住民が対象で、大型連休後も観光関連業のにぎわいの継続が期待される。
いわき市のいわき湯本温泉にある「雨情の宿新つた」では、予約が始まった6日午前に電話が相次いだ。同市はゴルフや温泉、海の幸を求める関東からの観光客が多く、若松佐代子女将(おかみ)(64)は「(10道県に)拡大した意味は大きい。多くの来客につながってほしい」と期待する。
大型連休中は8割超の稼働率となる日も出るなど、観光客の増加を徐々に実感している。ただ、連休期間は県民割の対象外で「適用してくれればさらに後押しになったはず」と若松女将。県民割の県外からの予約も7日以降は動きが鈍く、「連休の反動もあるが、対象の拡大を知らない人もいるのでは」と話し、広報強化や東京などを含めた対象エリア拡大を熱望した。
内堀雅雄知事は9日の定例記者会見で県民割について「基本的な感染対策を講じ、笑顔で心身を癒やすことを期待する」と述べた。
- 福島県、新たに新型コロナ343人感染確認 福島77人、郡山75人
- 郡山、コロナワクチン4回目接種券 5月30日から対象者へ発送
- 福島県産日本酒「9連覇」達成 全国新酒鑑評会、17銘柄が金賞
- 「伝統野菜」広めたい 生産者ら活動、天候不順に強く価格安定
- 「県民割プラス」期間延長決まる 福島県、6月3日予約分まで
- 福島県、新たにクラスター3件 新型コロナ、部活練習試合ほか
- 給付金2種支給、郡山の経済対策 子育て、住民税非課税世帯対象
- 「会津まつり」3年ぶり全行事実施決定 藩公行列はコース短縮
- 浪江に商用移動式開所 水素ステーション、FCV普及拡大期待
- 生分解性プラスチックで作物の栽培 岩瀬農高、環境配慮を実践