国道399号「いわき-川内間」22年秋にも開通 利便性向上期待

 

 県などが「ふくしま復興再生道路」として整備を進めている国道399号のうち、いわき市小川町上小川の「十文字工区バイパス」(延長6.2キロ)が今秋にも開通する見通しとなったことが9日、関係者への取材で分かった。同区間の開通で、同市と川内村を結ぶ区間の整備が完了し、住民生活の利便性向上や救急搬送時の時間短縮などの効果が期待される。

 県によると、国直轄で進められていたいわき市―川内村間で最も長い「十文字トンネル」(約2.9キロ)は整備が終わり、県に引き渡されている。現在、県が施工を担ういわき市側の工区約1.4キロで斜面保護などの改良工事が進められており、進捗(しんちょく)率は4月末時点で95.2%となっている。

 2011(平成23)年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故時は、多くの川内村民が国道399号を使っていわき市に避難。現在も同国道を使って同市に買い物に出かける村民がいるほか、同市の大規模病院への救急搬送に使用されている。現状は、カーブが多く幅も狭いため、すれ違いが困難となっている。バイパスが開通した場合、いわき市―川内村間の所要時間は約20分短縮の1時間以内となり安全な交通が確保される見通しとなっている。

 国道399号は、いわき市の市街地から川内村や福島市などを通り、山形県に抜ける道路。県などは11年度からバイパスの整備事業に着手し、各所で整備を進めてきた。