新属・新種の化石公開 南相馬市博物館、葉や茎など全体像残る

 
公開された新属・新種の「キムリエラ・デンシフォリア」の化石標本。葉、茎、雄花や雌花などがそろった状態で見つかるのは世界的にも珍しいという(滝本氏提供)

 南相馬市博物館は8日、同市原町区の地層「相馬中村層群栃窪層」(ジュラ紀後期、約1億6000万年前)から発見された新属・新種の植物「キムリエラ・デンシフォリア」の化石を公開した。研究に携わったミュージアムパーク茨城県自然博物館の滝本秀夫博士らが同日会見し、「世界に誇れる発見」と語った。

 滝本氏によると、化石は葉や茎、雄花など植物の全体像が残ったまま発掘された世界的にも珍しいもので、中生代の終わりに絶滅したベネチテス類という裸子植物の仲間という。恐竜の主食になっていたと考えられ、当時の植物の生育環境解明などにもつながると期待されている。

 化石は2010(平成22)年、地元の化石研究団体「相馬中村層群研究会」のメンバーによって発掘された。その後、滝本氏が研究を進め、4月1日に発行された日本古生物学会の英文誌論文で新属・新種として発表した。

 滝本氏は「今後も南相馬で発掘された化石の研究を進める。南相馬が化石の宝庫になっていくと期待する」と語った。

 同館では6月12日まで化石を特別公開している。特別公開のみの観覧は無料。問い合わせは同館(電話0244・23・6421)へ。