大型連休「楽しかった」 福島駅ホーム、別れ惜しむ家族連れら

3年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限がない今年の大型連休は8日、最終日を迎えた。福島市のJR福島駅の新幹線ホームには、土産を手にした人や窓越しに別れを惜しむ家族連れらの姿が見られた。
3年ぶりに家族3人で福島市の実家に帰省した千葉県浦安市の会社員久米優里さん(32)は「両親に娘を直接会わせたのは久しぶり。4歳になった娘が大きくなったと、成長を喜んでくれた」と笑顔で話した。福島市に実家がある横浜市の介護士渡辺大祐さん(46)は昨年4月以来の帰省。フランスに住む妹が帰国できたため家族全員がそろうのは3年ぶりといい「両親や妹の元気な顔を見ることができて良かった」と笑顔を見せた。
JR東日本によると、この日は東北新幹線の上りの自由席乗車率が100%となった列車もあった。
新幹線利用コロナ前の6割
JR東日本は9日、ゴールデンウイーク(GW)期間(4月28日~今月8日)の新幹線などの利用状況(速報値)を発表した。県内の新幹線は前年同期を大きく上回ったが、新型コロナウイルス禍前の2018(平成30)年と比べて6割台の回復にとどまった。
JR東によると、東北新幹線の那須塩原―郡山間は72万8000人(前年同期比229%)、山形新幹線の福島―米沢間は7万3000人(同281%)が利用。3月に発生した本県沖を震源とする地震の影響で、臨時ダイヤで運行した。下りのピークは4月29日、上りは5日だった。
在来線の降車人数は、郡山駅で7万3600人(同112%)、福島駅で7万1300人(同114%)と昨年より微増、会津若松駅は1万6300人(同144%)で、いずれも18年に比べて7~8割台に回復した。
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