双葉の宿泊施設を「交流の場」に アルムシステム、来春完成目指す

 
アルムシステムの清信社長

 双葉町中野地区の産業団地でビジネスホテルARM(アルム)双葉を運営するアルムシステム(北海道)の清信祐司社長は10日、同ホテル西側に整備する宿泊施設「さくらの里双葉」について、昭和レトロの内装をコンセプトに、帰還する町民をはじめとした地域交流の場として役立てていく考えを示した。夏ごろに着工し、来春の完成を目指す。

 さくらの里双葉は木造2階建ての2棟で構成する。宿泊棟は町民らが家族単位で交流できるよう、ビジネスホテルにはないツインルームを中心として28室を整備する。もう1棟には1階に温浴施設「双葉の湯」、2階にはレストランが入る。レストランには、東日本大震災・原子力災害伝承館を訪れた学校や企業が、事後研修などに使うことができる機能も設ける。

 清信社長は「一時帰宅で訪れた双葉町民らから『交流できる場がない』との意見を聞き、施設の建設を決めた。内装には、双葉町内で解体された古民家の建材などを再利用したい」と述べ、事業者として地域貢献に取り組む考えを示した。投資額は総額4億円を見込んでいる。

 町内でコンビニも

 また清信社長は、双葉町でコンビニを経営する意向も示した。同町は6月に特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示解除を予定していることから、町民の利便性向上を図りたい考え。すでに国道6号沿いの土地を取得する見通しが立っているという。コンビニ経営のノウハウがないため、大手のフランチャイズ店舗を計画している。清信社長は「数年は赤字を覚悟している。大手の協力を求めたい」と話した。