営農再開へ田植え 大熊・復興拠点、安全なコメ作りへ試験栽培

 
田植えする町農業委員ら=10日午前、大熊町

 大熊町と町農業委員会は10日、東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、今年春ごろの避難指示解除を目指す特定復興再生拠点区域(復興拠点)の同町熊字旭台地区で試験栽培の田植えを行った。

 営農再開に向けた取り組みの一環で、2020年から3年目。町と町農業委が、間もなく避難指示が解除される地域で安全なコメ作りができるか調べる。収穫したコメは、放射性物質の検査後に全量廃棄されるが、来年以降は収穫後食べることができる「実証栽培」に切り替える方針。

 町によると、これまでに町内の帰還困難区域で実施した試験栽培で収穫したコメの放射性物質はいずれも検出限界値以下だった。今回、田植えを行ったのは旭台地区の水田1.8アール。町農業委員ら約20人が手作業で天のつぶの苗を植えた。

 町農業委の根本友子会長は「担い手の確保など課題はあるが、大熊でもう一度コメ作りができる環境を整えていきたい」と話した。