「阿武隈風力発電所」起工式 再生エネルギー普及、復興に貢献へ

 

 福島復興風力合同会社が田村、大熊、浪江、葛尾の4市町村に建設する「阿武隈風力発電所」の起工式が11日、田村市のグリーンパーク都路で行われた。発電所の総発電容量は約14万7000キロワットで、国内最大級となり、再生可能エネルギーの普及拡大が見込まれる。

 同社は、住友商事やJR東日本エネルギー開発、ふくしま未来研究会など9社が共同出資している。再生可能エネルギー導入を進める県の公募により、2017年に事業者に選定された。4市町村の境界付近の4カ所に、全高約148メートルの風車を46基建設する。年間想定発電量は約12万世帯分の消費電力量に相当する。

 発電した電力は、合同会社に加わっている福島送電が設置する共用送電線を使い、売電する。収益の一部は地域復興支援事業に活用する。発電所の完成は25年春の予定。

 式では、関係者がくわ入れや玉串をささげるなどし、工事の安全を祈った。同合同会社の平野貴之代表は「再生可能エネルギー先駆けの地の拠点となり、福島復興に貢献できるよう努力していきたい」とあいさつした。