なりすまし被害「大幅増」 福島県内1~4月、カード詐欺最多

 

 県警が11日発表した「なりすまし詐欺」のまとめによると、1~4月の県内の被害認知件数は37件(前年同期比7件増)、被害額は8798万円(同4591万円増)といずれでも大きく前年同期を上回った。県警は「固定電話の留守番電話機能なども活用しながら、まずはいったん電話を切ってから確認を。そして、金の話をしたら詐欺を疑って」と危機感を募らせている。

 手口別では、キャッシュカード詐欺盗が18件で最も多く、息子などを名乗って現金をだまし取る「オレオレ詐欺」が8件と続いた。オレオレ詐欺は8件で被害額3465万円。前年同期比で件数は7件増、被害額も3115万円増と急増。県警では、新型コロナウイルスに対する意識の変化や移動制限もないことから「犯人の移動が活発になっている可能性もある」とみている。被害に遭った年齢は、65歳以上が9割強。なりすまし詐欺とみられる不審な電話やメールなどは229件(同125件減)だった。

 白河の70代170万円被害

 11日、白河市の70代女性から「詐欺被害に遭ったかもしれない」と白河署に相談があった。女性の口座から現金約170万円が引き出されていることが判明、同署は「なりすまし詐欺」事件として調べている。

 同署によると、女性宅に9日、市職員や金融機関職員を名乗る男から「後期高齢者保険料の還付金がある。キャッシュカードを交換に行く」などと電話があった。

 女性は同日午後2時ごろ、家を訪問してきた金融機関職員を名乗る男にキャッシュカード3枚を渡したという。その後、女性が口座を確認したところ、現金が引き出されていることが判明した。

 須賀川では50万円

 11日午後、須賀川市の70代女性から「金融機関職員を名乗る電話を信じて、キャッシュカードをだまし取られた」と須賀川署に通報があった。女性の口座からは現金50万円が引き出されていた。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。

 同署によると、同日午後、女性方に金融機関職員を名乗る男から「還付金があるが入金できなかった。通帳の番号や暗証番号を教えてほしい」などと電話があった。

 話を信じた女性が、通帳の番号やカードの暗証番号を教えた。その後、女性は自宅を訪れた金融機関職員を名乗る男にカードを盗まれた。口座を確認したところ、現金50万円が引き出されていた。