情緒豊かに...檜枝岐歌舞伎 明智光秀題材の演目上演

 
(写真上)観客を魅了した檜枝岐歌舞伎「絵本太功記『尼ケ崎の段』」=12日午後、檜枝岐村・檜枝岐の舞台(写真下)中川社長からのぼり旗を受ける星座長(右)

 270年以上の伝統を誇る檜枝岐村の檜枝岐歌舞伎が12日、同村の国指定重要有形民俗文化財「檜枝岐の舞台」で愛宕神(あたごじん)祭礼奉納として上演された。村民らによる千葉之家花駒座が迫真の演技で観客を魅了した。

 花駒座は年2回、愛宕神と8月の鎮守神の祭礼に合わせて奉納歌舞伎を行っている。舞台清めの「寿式三番叟(さんばそう)」で幕を開け、山あいの舞台は夕闇に包まれていった。

 主君の織田信長を討った明智光秀が敗れるまでの、いわゆる「三日天下」を題材にした「絵本太功記『尼ケ崎の段』」が上演された。武将や姫役のきらびやかな衣装を身にまとった座員が戦の悲哀を漂わせ、情緒豊かな演技を繰り広げると、観衆から拍手が送られた。

 福島民友新聞社がのぼり旗寄贈

 上演に先立ち、福島民友新聞社などが千葉之家花駒座にのぼり旗を寄贈した。

 のぼり旗は檜枝岐歌舞伎を盛り上げるために毎年贈られ、開催時期に合わせて会場の入り口をはじめ、村内各所に立てられている。

 舞台上で福島民友新聞社の中川俊哉社長が花駒座の星昭仁座長にのぼり旗を手渡し「新型コロナウイルスやウクライナの問題はあるが、檜枝岐歌舞伎を存分に楽しみましょう」とあいさつした。星座長は「座員が精いっぱい練習してきた成果を見てほしい。これからも支援をお願いしたい」と述べた。花駒座は1999(平成11)年に「みんゆう県民大賞」を受賞している。今年6月24日には檜枝岐の舞台で花駒座の創設100周年特別公演が行われる予定。