1号機内部の広範囲に堆積物分布 第1原発調査

 
格納容器底部の様子。堆積物と堆積物の間に空洞が確認された(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 東京電力は19日、福島第1原発1号機原子炉格納容器内部の水中ロボットを使った調査で、格納容器東側の土台付近で新たな堆積物を確認したと発表した。東側ではこれまでも堆積物が確認されており、広範囲に堆積物が分布している状況が明らかになった。

 今回発表したのは17、18両日に行われた調査結果。2月にロボットの進行を補う輪っか状の「ガイドリング」を設置する際、堆積物が撮影された場所とは別の部分で、構造物の状態や堆積物の広がり状況などを調べていた。堆積物が溶融核燃料(デブリ)かどうかについて東電は「可能性は否定はできない」とした。

 事故前は構造物がなかった格納容器底部で、堆積物と堆積物の間に空洞が発生している状態も確認。東電は「上下の層が形成された理由は不明」とし、過酷な事故で内部の状況が一変していることが改めて浮き彫りになった。

 また、1、2号機にまたがる「非常用ガス処理系配管(SGTS配管)」の切断作業を早ければ23日に再開するとも発表。切断装置のワイヤが切れたり、ワイヤが管に食い込んで装置が動かなくなったりするトラブルが発生し、3月下旬から中断していた。切断中の管が重さによって沈んだことでワイヤが食い込んだという。管をクレーンでつるしながら作業しワイヤに負荷がかからない対策を取る。