復興拠点外、富岡2地区を除染へ 年度内に着手

 

 富岡町と環境省は東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となっている小良ケ浜、深谷の両地区について、年度内に地区を通る主要道路から20メートルの範囲を除染する方針を固めた。両地区は特定復興再生拠点区域(復興拠点)から外れているが、主要道路は避難指示解除を目指す拠点に位置付けられており、道路上の線量低減のための除染(外縁除染)とする。

 富岡町の山本育男町長が、19日に町内で開かれた会合で明らかにした。除染する範囲は【図】の通り。森林などは20メートルまでの範囲で区切るが、住宅や農地は一部が20メートルの範囲に含まれていればその土地全てを除染する。町によると、この除染により、解体除染の対象となる建物は、地区全体の半数に及ぶという。

 富岡町の復興拠点を巡っては、夜の森地区を中心とした面的な避難指示解除を目指しており、立ち入り規制緩和に続き4月からは準備宿泊も始まっている。一方、小良ケ浜、深谷の両地区の道路は線的な復興拠点として整備計画に位置付けられているが、原則として立ち入りは認められていない。復興拠点外の一部の区域について町は、産業団地や企業の研究拠点などの用地として活用する方針を示している。