休日の福島県内揺れ襲う いわきで震度5弱、民家の裏土砂崩れ

 
斜面の岩や土砂が崩れ、建物外壁が壊れた住宅=22日午後3時15分ごろ、いわき市小名浜

 22日午後0時24分ごろ、いわき市で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県沖で、震源の深さは約5キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.0と推定される。津波はなかった。

 いわき市で土砂崩れが起きたほか、浜通りを中心に公共交通機関が乱れ、休日の県民生活に影響が出た。県などによると、けが人は確認されていない。

 土砂崩れは同市小名浜字観音作で発生し、木造2階建て住宅の裏の斜面から崩れた岩などが1階廊下部分にぶつかった。住民によると、住宅は旧「割烹旅館萬里荘」で築90年ほど。東日本大震災や近年の大きな地震でも崩れたことはなく、家主の自営業河野辰弥さん(33)は「地震直後に(家にいた)いとこから『斜面が崩れた』と電話があった。ばらばらという音が2回していたようだ。まさか被害に遭うとは思わなかった」と話した。2世帯6人が暮らしていたが全員無事で、河野さんらは市内の公民館に避難した。

 市などによると、市内ではこのほか、水道管の破裂による市道の一部通行止めや事業所敷地内の工業用水配管などの被害があった。スーパーやコンビニなどでは棚の商品が床に落ちるなどした。

 また、地震の影響で常磐線や磐越東線の一部区間が運転を見合わせ、JRいわき駅には、運転再開を待つ多くの利用客の姿が見られた。法事を終え、都内に向かおうとしていた愛知県刈谷市の自営業正木克己さん(75)は「突き上げるような揺れだった」とし「震災から1カ月後に起きた大きな余震を思い出した。早く帰りたい」と気をもんだ様子だった。

 新幹線一時見合わせ

 JR東日本によると、地震の影響で東北新幹線と常磐線、磐越東線の一部区間が一時運行を見合わせた。東北新幹線は22日午後0時25分ごろ、新白河―白石蔵王間で停電。安全確認後に運転を再開したが、最大10分の遅れが生じた。

 常磐線は高萩―富岡で安全確認のため特急を含む上下線が運休するなどし、17本が運休、9本に最大2時間57分の遅れが出た。磐越東線はいわき―小野新町の上下線4本が運休、下り線1本に53分遅れが出た。常磐線、磐越東線合わせて約3100人に影響が出た。